ひとときのインターンとは

インターン制度の紹介の前に私たちの紹介をさせてください。私たち一般社団法人FYCのスタートは一軒の小さな宿「ひととき」からでした。2018年に宿からはじまり、毎年いろんな事業や取り組みに挑戦していて、今は田んぼや畑、宿併設の飲食店の運営、ご近所にもう一軒空き家をリノベし、私設図書館とシェアオフィスも営んでいます。

「ゲストハウスひととき」で、2021年から本格的に学生インターンの募集をはじめました。当初は夏の繁忙期に宿のお仕事を体験しつつ滞在してくれる学生がいればいいなと思って、インスタのストーリーのみでこっそり募集をしました。ところが、なんと気づけば1年で16人にも登っていました。また学生だけでなく、社会人もインターンへと応募、参加してくれました。

そして、参加してくれたひとりひとりと接するうちに、このインターン制度は仕事をただ体験してもらうのではなく、私たちのような生き方・働き方を選択した人がいることを、これから社会に参加していく学生やこれからの生き方・働き方に悩んでいる方に知ってもらって、「あ、こんな生き方・働き方もできるんだ!」と興味を持ってもらえたり、やりたいことを見つけて頑張ってもらえたり、はたまた心を楽にしてもらう一つのきっかけにしてもらえたらと考えるようになりました。

ひとときのインターンで体験できることは仕事を覚えることでも、スキルを磨くことでもなく、さまざまな体験をきっかけに自分自身と対話をする時間とそこに寄り添う仲間を得ることに重きを置いています。

自分とは違う生き方を選択した人たちと出会い、空間を共にして対話することで、また自分自身が抱えているモヤモヤと向き合い、言葉にすることで、自分の考えを広げたり、新たな自分を発見したり、世の中には多様であることを知ってもらえたらと思っています。

ひとりひとり状況も環境も違うから、インターンが終わる頃に全部がクリアになるわけでないけれど、私たちは企業のインターンシップとは少し違った「ひとときのインターン」をお届けします。

自分の人生を「自分軸」をもって選択できる人が増えていくこと。その一助になれるように日々挑戦していきたいと思います。